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さまざまな分野のスポーツ選手が必ず言うことが、「もっと強くなりたい」「もっといい選手になりたい」「チャンスに強くなりたい」といったかなり漠然とした悩みや相談です。もちろんスポーツの種類に応じて、たとえばゴルフなら「ここ一番にパットを入れたい」、テニスなら「サーブを正確に打ちたい」、野球なら「もっと打てるようになりたい」という具体的な相談もありますが、そこに共通していることは「強くなりたい」という思いです。
こうした悩みに対して、その問題の中身をもっと突き詰めて「何を、どう強くなりたいのか?」「どこをどうすれば、強くなれると思うのか」と選手に問いただしても問題の本質を捉えておらず、それどころか、自分の置かれている状況すら理解していないというケースがほとんどといえます。
このことの直面するたびに感じるのは、いかに多くの選手が【思う】と【考える】を混同しているかということです。この「強くなりたい」という漠然とした思いとは、いったい何なのでしょうか。言葉の意味をよく考え見ると、「強くなりたい」とは気持ちの分野に属することであり、「強くなりたい」と「強くなる」の間には、大きな隔たりがあるのです。「強くなりたい」は願望であり、気持ち・思いを表していますが、「強くなる」というのはある考えに基づいて行動した時に起こる結果です。【気持ちや思い】も大事ですが、「強くなりたい」と「強くなる」という2つの要素をつないでいる【どうすればいいのか】という「考え」にまで頭がおよばなくなっているのです。この思考過程、いわば分析こそが「強くなる」ためには必要なのです。
スポーツに限らず、私たちは日常生活でさまざまな問題に直面します。その時、「タイミングか悪かった」「性格が合わないから」「気分が乗らなかった」といったあいまいな理由でかたづけてしまい、なんとなく解決したような気になっていますが、それは本当の解決ではないのです。
問題が生じた原因とメカニズムを解き明かし、その問題自体のどこに原因があるのかを理解しなければ、絡まった糸を解きほぐすことは出来ません。
それでは、気づく為にはどうしたらよいのか次に考えてみましょう。